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2024.05.08

余った灯油、どうしよう?(豆知識)

使い切れなかった灯油は?

シーズン中に購入した暖房用の灯油。急に暖かくなって途端に利用しなくなってしまい………

「使い切れなかった」

という経験は皆さんあるかと思います。

思いつく対処法としては、雨天時に選択した衣類の室内干しをする際に暖房を利用して速乾作用で使い切る、ぐらいでしょうか。

「来年使えばいいじゃない」

と思っておられる方も多いと思いますが、実際のところは推奨されない利用法です。結構デメリットが多いんです。

なにがダメなのか?

基本的に新鮮な灯油には「揮発成分」が含まれており、これが着火の手助けや安定した燃焼を行います。この揮発成分が春、夏にかけて気温が上昇するタイミングにも重なって蒸発し、灯油の成分変化が起こってしまうのです。

上記のような古い灯油を石油ストーブ、石油ファンヒーター、石油ボイラーなどに悪影響が出るとされています。もともと、新鮮な灯油を利用することを前提として設計されていますので、そりゃそうか、とはなるのではないでしょうか。

具体的には、

  • ・変色し、透明に近い灯油が黄色くなる
  • ・揮発成分が薄くなり、着火時に煙がたくさん出る
  • ・タール等が付着し、着火しにくくなる
  • ・機器の早期故障につながる

といったところです。

一番の懸念は、

機器が故障する原因になる

ではないでしょうか。が、結構これが多いんですね。最近の機器は性能は良くなっていますが、こういった古い灯油の燃焼に対処しているものはほぼないといってもよいかと思います。

じゃあどうすれば?

余ったものは仕方ないじゃないか、と思いつつも

しかしながら、上記のようなデメリットを鑑みる「勿体ないから来シーズンも利用しちゃおうっと」と気軽には考えられなくなるのではないでしょうか。

機器が故障すれば金銭的にも大きな損失となりますし、なにより危険です。「使い切る」ことが一番ですが、それが難しい場合は引取り(処分代行)をすることが出来ます。ご購入いただいたお店に相談する、あるいはガソリンスタンド等に処分をお願いする方法ですね。ただ大体のお店の場合は費用がかかります。

当店では処分費(1缶まで500円)を頂戴して処分させていただいております。配達のお客様は処分する灯油を引き取りに伺うことも可能です。

※費用が必要なのは、当店にて最終処分する際に業者に引き取ってもらうための費用になります。

最後に、

決して、庭にばらまく、側溝に流す、なんてヤバいことはしないようにしましょうね。

では!